2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』

石井輝男といえば日本ゼロ地帯、鈴木則文といえば知能指数ゼロ地帯、中島貞夫といえばセックス猟奇地帯!ということで、シネマヴェーラ渋谷「妄執、異形の人々」で『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』を観た。 早めの回に行ったのにもかかわらず、かなり混んで…

 料理、映画、本とかの雑記

ピーラーの突起でじゃがいもの芽をグリグリえぐっていたら、パチンとY字が根本から割れてそれが眼鏡にぶつかってきた。飛んできたのは刃の部分じゃないと思うけど(とっさに目をつぶったのでわからない)危うく目に刺さって失明するとこだったぜ。100円ショ…

 山川レイカはタージマハールカを超えたか否か

映画『竜馬暗殺』については他で十分語り尽くされてもいるだろうし、いまさら僕がうだうだ言うことは何もないので割愛して、今からはトークショーの模様を、中川梨絵らによって語られた『竜馬暗殺』裏話などを中心に進めて行こうと思ったのだけど、ただトー…

 竿師段平を引かせた男〜『若い貴族たち 13階段のマキ』

悦っちゃんといってあなたは誰を思い出しますか? 「原」と答えたあなたは将来不幸せなお嫁さんになります。 「市原」と答えたあなたは将来覗き盗撮で逮捕されます。 「奈美」と答えたあなたは将来ビーチクが両方もげます。 「志穂美」と答えたあなたは将来…

 野坂昭如の歌謡冥界譚〜『幻の女 ファントムレディー』

『幻の女 ファントムレディー』とは1983年にオフィス中野製作で発売された30分ほどのアダルトビデオのことで、いやアダルトビデオと言っても、これは野坂昭如が監督・主演・歌を全部をやった、野坂の、野坂による、野坂のためのビデオで、その内容を一言で言…

 黒の舟唄〜『喜劇 特出しヒモ天国』から大和屋竺まで

『喜劇 特出しヒモ天国』ネタでまだひっぱりますが、この映画の中で個人的に特にポイント高かったのが、ド琴線に触れたのが、やはり芹明香の歌う野坂昭如の「黒の舟唄」でありました。 ”男と女のあいだには 深くて暗い河がある” 男と女の絶望的な断絶、宿命…

 タコやろがぁぁぁ!〜『喜劇 特出しヒモ天国』

ラピュタ阿佐ヶ谷にて森崎東の『喜劇 特出しヒモ天国』を観る。 男と女の未来永劫続くであろう喜悲劇、これは笑えます、泣けます、つまり大傑作。この映画好きすぎて、実は今回劇場で観るのは三回目。初めて観たのはイメージフォーラムで、そのとき好きだっ…

 家族の肖像〜『細雪』 『幸福』

8月1日、新文芸坐へ市川崑の『細雪』と『幸福』を観に行った。どちらも未見、奇しくもどちらも家族ものだった。 『細雪』は吉永小百合がどうにもこうにも苦手なのでまーったく期待しないで観たのが、それに反して映画は面白かった。何がどう面白いかと問われ…