2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 凝血のセクソロジー

精液に血が混じる。いままで白かった(もしくは黄色がかった)精液が、急にピンク色に色づき始め、途端に辺り一面オトメチックな様相を呈するのである。無類の独楽者(オナニスト)ならば、誰しも一度ぐらいは経験する事件だろうが、しかし実際これをラブリ…

 さようなら 幕末太陽傳 切られた首

「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」 于武陵の漢詩「勧酒」転結句の井伏鱒二による訳。川島雄三の口癖としても有名。この口癖は進行性筋萎縮症という難病にかかっていた(例えば呼吸筋の麻痺により死ぬことがある)川島の死生観となにか関係があ…

 migimeがヌーベルバーグだって?ハンバーグと間違えてんじゃねえの

9/7の日記 ↓ 高円寺のオービスにディヴィディー(ヒゲ安流発音)を返しに行く。パラっと見て「若松孝二×足立正生 映画とテロルの時代」にそそられたのでレジに積んであった『映画時代 特集テロルの季節』(http://eiga-jidai.seesaa.net/)を購入。 ↓ ここ一…

 GO TO DMC!!!!『デトロイト・メタル・シティ』&チェブラーシカ危機一発!!!!

9月3日、池袋で『デトロイト・メタル・シティ』を観ました。春先に福岡へ十日ばかり行ったときに人から借りて知った漫画で、宅配ピザの宅配範囲にも入っていない人里離れた九州奥地の深夜の娯楽はDMCを読むしかなかった、だから繰り返し繰り返し連日読んだ。…

 尼僧衣と機関銃〜『無人列島』

『無人列島』はこれぞ60年代末期を代表するアングラといった感じで、この手の雰囲気が好きな者にはたまらない映画であろう。 主人公の名前「日出国」が「日出ずる国」「天皇が絶対的権力を有していたときの日本」の暗喩であることに気づけば、(当時の社会情…

 9月2日シネマヴェーラ『ガス人間第一号』 

先週はなんだかんだで四回も行ってしまったシネマヴェーラ(俺はバカか)、ショーコリもなく本日もモーシューイギョーモーデ。この日の『ガス人間第一号』は実のところビデオを持っていたりするのだが、昔観てかなり面白かった記憶があるので、スクリーンで…

 死ぬにはまだ早い?〜『死ぬにはまだ早い』

西村潔のデビュー作『死ぬにはまだ早い』1969は傑作だ。 新人監督の気負いが好きなのだが、これもギラギラしている。そのギラギラ効果は、もちろん主演の黒沢年男によるところも大きく、少しギラギラの質が違うのだが、例えば福田純『野獣都市』1970の黒沢な…

 『青春トルコ日記 処女すべり』極私的メモ

[1] 何度観ても歌のクレジットがうまく追えない。動体視力に関係あるのだろうか、いやないか。それはともかくタイトルバックで流れる要約するとトルコにおいでという歌は荒木ミミだし、泡踊りシーンで流れる「あれ」と「女に生まれて」は佐川満男(後者は…