丸尾末広

 疫病流行記

デビュー作の『スケバンマフィア 肉刑<リンチ>』でも度肝を抜かれたが、カメラアングルや動き、構図に対するこだわりはいちいち偏執的で、本作はデビュー作以上の傑作かも知れず、なにより画面に横溢するヒリヒリとした暴力感覚が肌で感じられ、初期の池田…

 非行少女ヨーコ

あー、くだらね。 山田一平『ダンサー』によると、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』の半人半獣の山羊女は(クレジットはないが)芦川羊子らしい。そのときの山羊の暴れっぷりはおいといて、芦川羊子といえば、その特徴的な顔が丸尾末広の『少女椿』や『帝都…

 狂った一頁〜衣笠貞之助から渡辺文樹まで

フィルムセンターにて衣笠貞之助の『狂った一頁』を初めて観た。村岡実・倉嶋暢の音楽を、衣笠自らが加えた1975年のサウンド版。とりあえずyoutubeにアップされてる『狂った一頁』のオープニングを観てみると、 まず「狂った一頁」の洒落たタイトルロゴが抜…

 『十字路』→『二度と目覚めぬ子守唄』→丸尾末広

フィルムセンターにて衣笠貞之助。一本目『天一坊と伊賀之亮』、退屈だったので寝る。しかし無問題。(元々は丸尾パクネタ関係で以前から観てみたいと思っていたのだが)目当ては二本目の『十字路』。「この映画は1928年の作品である。国内ではすでに消失し…

 ウサマルの陽物神譚〜『ライチ☆光クラブ』考

近所の本屋さんにて古屋兎丸の『ライチ☆光クラブ』を買いました。タイトルに惹かれて。漫画の内容について特に何も言う気はないが(悪い意味じゃなくて)、ただ個人的にウサマルのあとがきが資料的な意味でとても興味深かったので、それについては少しだけ触…

江戸川乱歩×丸尾末広『パノラマ島綺譚』

きんたまのにぎりかた*1、たまには丸尾末広の話でもしようかなんて、まあ、たまにはと言うか、いつもしてるんだが、わたくしと言えば丸尾、丸尾と言えばわたくしなので、今日も丸尾末広の話を書き殴ってやるか。と思ったら、日記を書く前からいきなり躓く。…

寺山修司は天井桟敷のポスター画を丸尾末広に依頼しようとしたことがある

昨日は中野タコシェの丸尾末広展に行った。まあ「展」と言うには、私が知る限り、展示物が過去最低のあまりにしょぼい内容なので(非売品の原画は過去に見たものばかり。目新しい展示は、実質色紙と短冊しかない)、よっぽどの信者以外は別に行かんでもよろ…

丸尾末広『少女椿』実写映画化決定!?

以前アンチ丸尾末広系サイトの管理人をやっていた手前、こちら方面の話しも一応ぶっておかなければならん、というわけのわからぬ強迫観念がいまだに残っているので、今日は丸尾漫画映画化についての独断と偏見の四方山話。 いらん前置きを付けてしまったが、…

あなたはマロ派?タカ派?

さて、「朝日のようにさわやかに」といえば一角座、一角座といえば、今日からついに『毛の生えた拳銃』の登場である。このチャンスを逃すとこれから先もう二度と観られないかも知れないらしいので、私は行く、皆も行くべし!と、皆(ミナ)といえば、こんな…