おまいら高橋明って知ってっか?!

なぬー!知らないだとぉー!そんな不届き者はこうだ!ペシ!ペシ!ピシー! ハァハァ、ハァハァ…
と、いまだ興奮さめやらずな、そんな松田”銀次慕情”優作な私なんだが(なんのこっちゃ)、とあることが<遠因>となり人に誘われたので、物怖じもせずモノホンの高橋明(以下、「メイさん」と記す)に会って来たんだよー!ギャー超興奮したんだよー!
というわけで、すみません、数ヶ月経った今でも思い出すとめちゃくちゃ楽しいので、少しだけメイさんとの話をさせてください。はい、そうです、ただ単に自慢したいだけです(キッパリ)。


会合のメンバーは、紅一点「浮遊船」のMちゃんと、「復活花弁のしずく」の頼れるアニキと、そして、わたくしmigime。メイさんとの待ち合わせ時間前に喫茶店で作戦会議。なにごとも準備というものが大事だと思うmigimeは、食事会の一ヶ月前からメイさんのDVDを観まくり、話題作りにと稲城にある『マル秘女郎責め地獄』の墓場や、『マル秘色情めす市場』の舞台である釜ヶ崎を探訪し、その足で神戸まで行き未見だった『横須賀男狩り 少女悦楽』(メイさんが美味しすぎる役どころ)も観たりしたわけだけれど、でも実際会合に必要なのはその場の乗りと勢いだったりすることをいまさらながら知るわけで、まあそれはともかく、メイさんとは12時に新宿で待ち合わせし、新宿中村屋で食事をし、喫茶店に移動し、それからタクシーでメイさん宅(!)へ移動した。我々が新宿まで呼びつけたっていうのに、食事もタクシー代も全部メイさんのおごり!(そーですよー、どーせ俺たちゃ鬼畜ですよー)
7時間ほど一緒にいさせて貰いましたが、そこで交わされた会話のほぼほとんどがパブリックな場所ではできない、映画史どころか戦後史が変わってしまうアブない話ばかりだったので(何故かお店で四人とも顔を寄せ合ってひそひそ話)、メイさんにもここだけの話だと念を押されましたし、詳細を何も言えないのは残念なのですけれどね、ええ。


だから(?)、なので(?)、交わされた会話の詳細は伝えられないけれど、失礼極まりないミーハー根性でメイさんから奪取しまくった物(および足どり)をこれからキミたちに自慢していこうと思うので、心して聞くように(イヤな奴やな(笑)でもこんなとこじゃないと自慢するとこないし)


まずは中村屋で、メイさんとの思い出のメモリーツーショット写真大会。この日のためにわざわざ人から小さなポラロイドカメラを借り(当日ヨドバシカメラでフィルムを買い)、撮ったその場でメイさんに写真へサインして貰いました。僕は林ゆたかばりのワルノリストになりまして、ポラを一緒に三枚撮ってもらいました(もちろん全部サイン入り)。一枚目は普通のツーショット、二枚目は僕がヤクザのメイさんにからまれて泣きそうな顔してるシチュエーション・ショット、三枚目はメイさんの肩に頭をのせて女のようにしなだれているショットと、こんな馬鹿な注文も笑って快くやってくれたメイさんに感謝!
僕らに会った記念にと(えらそーに!)、他の二人とともに僕は二枚目の写真をメイさんにあげましたが、メイさんがご自身のサイン入り写真を貰って嬉しいかどうかは甚だ謎。



中村屋を出て、新宿国際劇場近くの喫茶店で「歌う銀幕スター 夢の狂宴」の話をふったら、爆笑裏話を聞かせてくれて、しかも”うちにポスターあるよ”と言うんで、Mちゃんのイケイケな言動から、あれよあれよという間に、何故だかメイさん宅へお邪魔することに!
嗚呼、そーいやタクシーの車中も曾根中生のヒデー話とかで盛り上がったなぁ。個人的にはピーポくんの話(メイ&ミギーはピーポくん好きなのだ)と釜ヶ崎トークで盛り上がってよかったなぁ。


お宅につき、紀州犬のモモちゃんに挨拶をして、またもや泥棒根性で室内を物色。
ウギャー!お宝の数々。僕以外の二人はアルバムを物色していて、メイさんがめちゃくちゃ凄い面子(超日活スターのずんどこ節(!)と、そのバシタでこれまた国民的大スター!と、メイさん曰く、その腰巾着w。でもその人も有名な日活俳優です)とゴルフしてるときのプライベート写真にサインまで書かせて貰っていましたが(意味わかんねーw)、僕は二人には申し訳なかったけれど、物凄く欲しかったので「歌う銀幕スター 夢の狂宴」のポスターを躊躇なくいただきました。つーか、冷静に書いてるけどマジありえねー。わかるか!わかるか!わかるか!と、松田”野獣死すべし”優作に思わずなってしまうこのありえなさが!このポスター持ってる人なんて、migimeは高田純さんぐらいしか知らないんだよ〜ん!しかもメイさん直々にいただいた!もう奇跡だよ!奇跡!


構成:高田純、演出:長谷川和彦、出演:菅原文太中川梨絵原田芳雄佐藤蛾次郎桃井かおり宍戸錠石川セリ高橋明緑魔子あがた森魚藤竜也宮下順子深作欣二鈴木清順、渡哲也、踊り:芹明香、丘奈保美、山科ゆり、ひろみ麻耶、太鼓:坂本長利、おはやし:沢田情児(ポスターには何故か神代辰巳榎木兵衛の姿もw)


これでもこのポスターの凄さがわからん人は、高田純さんの超おもしろブログ「牡丹亭“と庵”備忘録」や、ホームページに掲載された構成台本などを読んで、よく勉強するとよろし!!

林美雄追悼にかえて」
http://homepage3.nifty.com/osan6/kaiko/jst10.htm

「歌う銀幕スター・夢の狂宴〜構成台本」
http://homepage3.nifty.com/osan6/kaiko/jsrt10a.htm


構成台本を読んだらさらにもっとわかるけど、いや、このポスター、マジでいい…、サイコー…(ちなみにポスターイラストは小説家になる前の島田荘司
げっ!構成台本では太鼓がチョウリになってる!ポスターではヒョウエなのに…、ぐふふふふぅ、言えやしないよ、言えやしないよ、と、そんなちびまるこ野口さんごっこはともかく、この構成台本を読む限り、はっきり言おう、出演していた他のどのスターよりも、誰が何と言おうとメイさんが一番見せ場があって活躍している!!(なんでも噂ではこの×××が存在するらしく、migimeは密かにそれを××××の企画に乗せることを狙っている)

そうそう、構成台本にある「なかなかづくし」と言えば、メイさんはご自宅でナマ「♪ナカナカナンケ」を、アカペラで歌ってもくれました。本当に即興で歌詞がどんどん出てきて歌が途切れずに繋がっていく。それが『一条さゆり 濡れた欲情』や『濡れた欲情 特出し21人』の音源には入ってない歌詞で、これまた感涙!!!!


そして、メイさんが本棚を整理し始めて、”これいらないからあげる”といきなり差し出された物が『現代の文学26 石原慎太郎で、これはさすがの僕も”いらねー!”と心の中で叫んだが、せっかくメイさんがそう言ってくださるので、”じゃあ、メイさんのサインを付けてください”というメイさんにも慎太郎にも失礼なことをさらりと言いのけて貰った。慎太郎の本なのに何故かメイさんのサイン、まるで意味がわからんが、実はこれこそ一番ありえないお宝だったりして(笑)



これで僕の貰った物はお終いだが、メイさん宅でいただいたヤクルトの飲みカスにもサインをいただいて持って帰ったら、マジでやくみつるレベルだったといまさらながら思うのでありました。


外は寒かったのに僕らが遠くに消えるまで見送りしてくれたメイさん、ご無礼ばかりで申し訳なく思っています。でも物凄く有意義な時間を過ごせました。本当にありがとうございました。



<遠因>

2007年4月21日、この日はシネマヴェーラ渋谷で映画を二本と、鈴木則文×名和宏×柳下毅一郎トーク(じじいたちの女の話はおもしれえ)を見たあと、急いでラピュタ阿佐ヶ谷に『マル秘色情めす市場』を観に行った。時間に追われながらも無理して来たのは(現に上映開始時刻に間に合わず、また満席と入場拒否される)、その日の結城良熙のトーク以上に、飛び入りゲストが気になっていたため。少し前に山谷初男の飛び入りがあったと聞いていたので、また誰か来るんじゃないかと。
映画に入場はできなかったが、でもチケットは朝のうちに買っていて、トークが見たいこと告げると、壇上にあがる結城良熙の席が空くので、映画が終わったらそこに座ってくださいと指示される。
そして案内され、結城Pの席に座ろうとして、ふとその隣に座っていた人物を見て吃驚!なんとタ・カ・ハ・シ・ア・キ・ラ、高橋明さん!僕は思わず”あっ!高橋さん!”と口走ってしまったので、軽く会釈をして誤魔化した。
トークはとりあえず結城Pが熱を込めてよくしゃべること、しゃべること。ほとんどが『マル秘色情めす市場』の話だったけど(まあ上映日だからね)、有名な話から知らない話までいろいろでオモシロ。
例えば、芹明香がガード下で客を引くシーン、芹が声をかけてるのはエキストラでも何でもなく本物の通行人だそうで、”声かけて本当について来られたらどうしよう。怖い”と芹は結城に言ったとか(芹が二番目に声をかけるジーパンの男は田中登チューリップハットみたいのかぶってるし顔は全く写らないので、言われなきゃわからない)。
また、田中登についてふられた高橋明が語ったのは、田中登の口癖(?)で、”このシーンは大事だから”ってよく言われたそうなのだが、それに続けて、沢田情児と並んで小便してて”なんだよなー大事大事って!”と例のメイ口調で文句たれてたら、急に沢田が黙り込んで、後ろ見たら田中登が立っていたとか、まあそんなことを和気藹々と。

トーク終了後、ロビーで結城良熙らと話していた高橋明さんに”大ファンです。握手お願いします”と思い切って声をかける。ぎゅっと強く握られ、握力強いなぁと妙な感心。無礼ついでにサインをねだるも、色紙なども持ち合わせてないので、田中登特集のチラシにして貰うことにした。
”田中監督の映画でないので恐縮なんですけど、できれば、「ナカナカナンケ」と一筆お願いできませんか。あの歌が凄く好きなんです”って言ったら、その返しに”俺は京都出身でね”と高橋さんが面白そうな話をし始めた直後、いらぬ横槍が入り、この話はこれで中断してしまった…(泣)
しかしまあ、僕が細いボールペンを差し出したら、カウンターからマジックペンを借りておいでと高橋さんが言うので、言われるままにして、チラシに「高橋明」「ナカナカナンケ」とサインをいただいたのでした。そのあと、”これからも応援してくれよな”と言われるので、”はい、応援してます。がんばってください”と返し、最後にがっちりと固い固い握手。嗚呼、高橋明はいまでもめちゃくちゃカッコイイ!!!!

ほんとはこのあと新文芸坐のオールナイト(千葉真一×倉田保昭特集)に行く予定だったが、急に行く気がなくなり、高橋明に会った感動を、またサインを誰かに自慢したくて、映画好きの子に連絡して遅い晩飯を食うことに。こっちが高橋明のことをずっとしゃべり続けていたら、向こうは向こうで鈴木則文名和宏としゃべった感動や内容をずっとしゃべり続けてる、つまり自慢合戦。まあ自分が負けたとは全然思わなかったけれど、でも名和宏直々に”携帯に貼ってね”と言われて貰ったという「名和宏シール」を見せられたときは正直ちょっとうらやましかった。