2007年4月25日〜『御巣鷹山』

今日は代々木八幡区民会館で渡辺文樹監督の『御巣鷹山』を観てきました。これは日航123便事件の映画で、この事故に関しては「ウィキペディアよりわかりやすい『日航ジャンボ墜落事故』」を読んでいただくのが一番なのですが、渡辺監督は政府の圧力によって報道されなかったこの事件の真相、真実を映画の中で暴いているのでありました!なんてこった!
まあこの『御巣鷹山』、代々木八幡区民会館ではまだ二回上映が残っており、ネタバレもできないし、というか気合い入れすぎて上映二時間前から行ったため疲れてしまって書く気が全く起きないという話もなきにしもあらずなんですが、ちなみにわたくしは明日も朝も早よから行こうと思っているので、まあ渡辺文樹とその映画については後日、上映期間が終わったらまとめて書くかも知れません。
まあどうせ僕が書くことなんかテキトーなので言っちゃってもいいと思いますが…
御巣鷹山』は渡辺文樹版『切腹』だっ!!
ほんとそうなのよ。小林正樹ね。これは正直言って感心しましたね。
にしても最近観た『野性の証明』がフラッシュバックしたり、快楽亭ブラック師匠が何かの本で”渡辺文樹冬木弘道以上の理不尽大王だ!”と言っていたのを思い出しては、”なるほど!”と一人でいろいろと納得したり。
中盤からはやっと映画になってきて面白かったなぁ。この墜落事故は本当は夏に起こったんですが、映画では冬、雪山の設定になっていて、それが画により緊迫感を与え、まっこと素晴らしい映画的効果をあげていたと思います。
にしても、監督はあくまで大真面目に撮っているのだろうと思われたし、また上映前の監督の前説には”笑うなよ”との無言の圧力があったように感じられて、もうサイコーに可笑しいところ(つまりツッコミどころ)が何カ所もあって大声で笑いたかったんですが、何か会場が笑える雰囲気じゃなかったので声を押し殺して我慢してました。でも一人か二人、大声で笑った人がいて、きっと我慢できなかったんだなぁと思いました。僕は事故現場の写真を事前に見ていたので、”もしかしたら今日は吐くかも…”と思っていたんですが、渡辺監督のドアップでは吐けませんでした、ぷっ!とは吹き出しましたけれど。
最後に映画観て思ったことを言ってしまいますと、渡辺監督は自分大好き!!(『腹腹時計』が一番の目玉だと思います)
会場で×××さんと××さんに会いました。やはり皆さん来てますねー。音の環境が悪く、正直何を言ってるのか全然聞き取れないところが何カ所かあって、僕は「児玉邸」という単語しか聞き取れなかったんですけれど、”ああ!前野霜一郎!”と瞬時に思って、それを上映後に××さんと話したのでした。前野霜一郎と言えば言わずと知れた(厳密にはフリーだったらしいが)日活のニューアクションなどによく出た俳優で、特に僕などはロマポ時代のこの人が好きなんですが、稀代のレイパーぶり(曽根中生『色暦女浮世絵師』)とか今でも印象深いです。前野霜一郎については後日また。