9月2日シネマヴェーラ『ガス人間第一号』 

先週はなんだかんだで四回も行ってしまったシネマヴェーラ(俺はバカか)、ショーコリもなく本日もモーシューイギョーモーデ。この日の『ガス人間第一号』は実のところビデオを持っていたりするのだが、昔観てかなり面白かった記憶があるので、スクリーンで久しぶりに再見したくなったのだ。ロビーで会った知人たちが口を揃えて言うようにプリントの発色はとてもキレイだった。
ガス人間第一号はこの手の映画では当然のごとくガス人間の成り立ちや特撮部分にスポットライトを当てつつも、そこにガス人間と美しい女のラブロマンス(まあ女は男の愛情よりも自分の芸の方に執着してるように見えたが)を取り入れたところが異形(偉業)の特撮映画であろう。
しかし今観ると気体が金庫を開けたり、スーツを脱ぎ捨て逃亡するガス人間は普通の人間に戻ったときは真っ裸でマヌケだぞとか、おいおい…とつっこみを入れたくなる部分は多々あったように思うが、子供ならば素直に驚き楽しめること間違いなし。そして本作の八千草薫の美しさ密やかなエロスによって、性の目覚めを経験する青少年も多かったことと思われる。